アトリエハコブログ

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高円寺のリノベーション―reLife+





お引き渡ししてからちょうど1年。

3/14(土)発売の『リライフプラスvol.17』
高円寺のリノベーションが掲載されました。








今回は「60歳からの大人リノベ」という不定期連載シリーズでの紹介。

外見からはとてもそうと見えない若々しいお施主さまなのですが、
ちょうど60歳ということもあり、たまたまこの「枠」にはまったという感じでしょうか。

とは言え、確固とした価値観をお持ちのお施主さまならではの、
何と言うか、全く奇をてらうこと無く、超マイペースに自然体で生活を楽しんでいる感じ、
それでいて随所にキラリとセンスが光る暮らしぶり。
そういう意味では、まさしく「大人」リノベ です!











実際のところ、リノベーションによってもたらされた空間の変化はかなり劇的なのですが、
そんな「変化」も今では完全にお施主さんの生活の一部(誌面で言えば完全な「背景」)
に溶け込んでいて、ぱっと見は、明るさ・楽しさ・懐かしさが渾然一体となった
「趣味の部屋」といった感じ。

元々あった既存の家具や設えの利用・転用を徹底した効果と、
「住むというのは痕跡を残すこと」という言葉を地でいくようなお施主さまの暮しぶりとの
ある意味、コラボレーション。


今回のリノベーションによって
埋もれてしまっていた家具や建具や照明が新たな居場所を確保できたこと・・・
そして、それらが総体としてお施主さまの居場所を豊かにしていること・・・
お施主さまがいきいきと暮して下さっているのがとってもうれしい!








誌面では、
リノベーションするまでのお施主さんの葛藤や計画中のプロセス・・・
とても明快にまとめていただいています。
 
書店などでぜひ!







 
リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーションーおひさしぶり





昨年末、半年ぶりの訪問。
雑誌取材の立ち会いでした。








部屋の飾り付けも、半年前とは少し変わって季節柄クリスマス仕様。
季節ごとに設えを変えて楽しんでいるそうです。

が、いろいろお話していたため、その写真がない・・・・笑









こちらは
以前あった階段の形状に合わせて作られていた三角形の壁面収納と、
(階段は別の場所に移動しましたが、収納はそのまま残しました)
その横に作った収納棚。

別の場所で使われていた「障子」に丁番を取付けて転用した「衝立」で
隠れてしまっていますが、
ちらっと覗くと、隠す必要がないくらい、よい感じに色々なカゴが並んでいます。
なかには、お施主さんが中学生のころ購入したという籠のトランク(右上)も!









たまたまお施主さんの○十年来のお友達が
休暇でアメリカから遊びに来られていたのですが、
昔のお宅を知っているそうで・・・
吹抜けまわりの明るさと解放感に驚いていました。









そしてみなさん自然とダイニングテーブルに集まってしまいます。
なんとなく籠もり感のある落ち着くスペース。
お施主さんのお友達の間ではお施主さんのお名前にちなんで
”はなカフェ”と呼ばれているそう。
座っていると、淹れたての美味しいコーヒーが出てきます・笑


最後は、編集の方、ライターさん、カメラマンみなさんがここで雑談。
はなカフェを堪能。




雑誌は3月中旬に発売予定だそうです。
楽しみです!





 
リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーションーLiVES掲載





LiVES  2014 AUG.&SEP. vol.76 に
高円寺のリノベーションが掲載されました!










'COOL JAPAN HOUSE'という特集の号だけあって、
伝統とか素材とかテイストとか「和」的な要素を鮮やかに活かした事例が並ぶなか、
私たちの誌面は、結構渋めです(笑。


ただ、そもそも「和」やそういった雰囲気を感じさせる「見え」ではなく、
もっと大きな「空間のあり方」そのものを主眼としていたのでこれはある意味当然で、
また、出版社のみなさんもそれをとても良く理解して下さっていた、
ということがじんわりスルメを噛むように理解できてくる誌面。。。












 

かつて5人家族が暮らした家に、1人で暮らすという住まい方の変化、、、
音やにおいやネオンの光など、近隣の商環境との関係の取り方、、、
西日や熱こもりや冬期の寒さなど、年々厳しくなってくる自然環境への対応、、、

少しずつ大きくなってきたストレスを、
この機会に何とか軽減したいというお施主さんの切なる要望。。。


これらに応えるべく、
使っていなかったバルコニーを撤去したり、
床面積を減らしてでも吹抜けをつくって活きる空間を増やしたり・・・
と、かなり大胆なプラン変更を行いました。











そのなかでお施主さんお母さんが拘ったキッチン、造付収納やこつこつ集めた家具・照明・建具はまだまだ使えるし、既製品だらけの今となってはすごくうらやましいものばかり。
なのでそれらのアイテムを活かしながらのリノベーションとしました。

それぞれの仕上げは、残したり転用するアイテムとしっくりくるよう、
木や珪藻土などやわらかい印象・素材のものを多用したり。


で、この既存のアイテムを素直にリスペクトしてリノベーションした、
ある意味「さりげない」空間を’COOL’と評価して頂いたわけです・・・光栄。












撮影の合間にそんな話を、お施主さんとライターさんと。








そしてそれらを実現するために
工事をしてくれた工務店、大工さん、その他職人さん。

一方では強烈な解体をお願いしながら、そのすぐ側で「既存を絶対痛めないように!
・・・なんて普通だったら「やってられないぜ!」となりそうなところを
豪快かつとても繊細な仕事をしてくれたこと・・・感謝です!!!






そんなこんなを4ページにわたってステキにまとめていただいています!


書店でぜひ!







 
リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーション−オジャマしました!








お引き渡し後、それぞれのタイミングが合わず
お施主さんがお引越されてから初訪問となりました。







既存のガラスブロックの玄関兼階段室に、さりげない設え。










1階から2階の階段。
1階はテナントが入っているので、機能上は、移動のためだけの場所。
使い勝手と補修を主眼に、壁紙・床材を張替え、手すりを木製に交換しました。

そんな移動空間にも、お施主さんがいろいろと飾られて、ギャラリーのよう。










内部に入ってすぐのダイニングスペース。
もとからあった造付収納に、新たに造ったウォールナット無垢材のダイニングテーブル。
そこにお施主さんお母さんが昔購入された調光式の照明が配置されていたり、、、
(以前は3階の奥にひっそりと眠っていた照明)
なんだか純喫茶のような落ち着く空間になっていました。















ダイニングキッチンごしのリビング。
夏日の暑い日でしたが、障子を通した柔らかい光で外部の暑さも感じさせず。










窓際には、
もともとあった障子に三つ抽、
お持ちの箪笥の一部に手を加えてベンチ化したもの、
新たにお施主さんがこの場所に合うと購入された観葉植物。


窓辺に居場所がある感じ。いいなぁ。






以前からお持ちの家具や照明などなど、けっこうな年代物ながら
逆に今となっては贅沢なつくりのものばかりお持ちのお施主さんでした。

それらを意識して今回の計画をしたのですが、
さらにお施主さんが色を添えられて・・・
ほんとうにため息のでるような空間になっていました。


また近々オジャマする予定!
楽しみです。









 
リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーション−戸棚

 



ある本で、
「戸棚の内部空間は人の内密の空間である」
「記憶は戸棚である」
といった詩的なイメージの叙述を目にしたことがあります。




















既存の作り付け収納を、元からあるかたちで利用しながら、
新たな取り合いの中で新鮮な『見え方・現われ方』を獲得すること。


今後の生活において、
この試みが、上記の幸福なイメージを後押しする一つの契機となることを願っています。











リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by ナナシマ
高円寺のリノベーション−シトロアン

 



ル・コルビュジエの初期のプロジェクトに、
『シトロアン型住宅』というものがあります。









フランスの自動車メーカー・シトロエンにちなんで名付けられた
量産型住宅のプロジェクトなのですが、
その特徴は「二層吹抜の居間と、吹抜に面した天井高を抑えたギャラリー」という空間構成。

今でこそ、ある意味見慣れた空間構成とも言えるのですが、
ル・コルビュジエのあらゆる建築作品の中に様々なカタチで現われてくる
空間構成の『原型』と言えるもの。









今回、リノベーション案を検討する際、
シトロアンの空間構成が用いられたユニテ・ダビタシオンという集合住宅の一住戸が
この建物の間口寸法にとても近いことを思い出し、
吹抜を設けることを思いつきました。









一体の連続した空間の中に柔らかく区切られながら設えられた、
明るく開放的な場所と、天井高さを抑えた落ち着いた空間。

この空間でのお施主さんの新たな生活が、
これまで以上に活き活きとしたものとなることを願ってやみません。













リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by ナナシマ
高円寺のリノベーション−Old Meets New












シナ合板にラワン合板の壁面、
ざっくりした壁紙に張り替えた扉に、ウォールナット無垢板のテーブル。

ゆったりと気持ちを落ち着かせることが出来る、「ニッチ」コーナー。
お施主さんと打合せのなかで意気投合した、
「陰影」「黄昏」というようなイメージの、「巣」のような空間です。









「ニッチ」から吹抜方向を見ると、こんな感じ。
あっちは、ちょっとした時に「伸び」をしたり、
開放的な気分になれる空間をイメージしています。


右のキッチンはもともとからあったもの。
既存の扉面材が
実際出来上がった時にどんな風に見えるかなぁと少しどきどきでしたが、
(もともとキレイでそのままでもよいと思っても
出来上がったときにやはり古さが強調されてしまうことも多々あり)
木の素材を基調とした空間だけあって、すっぽり馴染んでいます。

ただ、古くなった設備(水栓や浄水器、コンロ、コンベック)は新しくしました!




















今回、新たに作った建具は1つだけ。
その他はクリーニングしたり、障子や壁紙を張り替えたり、違う場所に転用したり。

壁紙張替のとき、あえてポイントとして色付けしたものも。
生成りっぽいやわらかい色合いのなか、よいスパイスとなりました。

使ったのはターコイズブルーに黒。
と一言で言っても、壁紙としては本当に色々あり・・・
ツヤありなし、表面の凹凸でイメージが全くちがったり。


これらの色をご提案した時、
お施主さんは黒に少し抵抗があったようですが、
出来上がったものをご覧になって、たいへん喜んでくださいました!












つづく。
 


リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーション−完成です!







先日、無事お引き渡しでした。


すでに別の物件を施工中の大工さんも引渡し前の手伝いに来てくれていました。
なんだかんだずっと工事中のほとんど現場にいる大工さん。
お施主さんとしては何度も現場で会ったり、ちょっとしたことを相談したそうで。
なので、最後に会えて喜んでいました!



さて、内部はというと・・・









どこまでがもともとあったものなのか
どこからが新しいものなのか・・・
わからないくらいしっくり。

新しいのだけど懐かしい感じ。

当初ねらったもの以上の空間ができあがりました!!!








あえて床を抜いて作った吹抜。
全く使われていなかったバルコニーを無くし
トップライトを取付けたことで、建物全体が活きた空間に!








3階も新旧入り混じっています。

トイレのドア。
もともと2階にあったトイレのドアを、壁紙を貼り替えて使っています。
このドアノブや三角ガラスがこれまたよい感じで。
なんと、そのドアの中にある便器も
もともと2階トイレにあったタンク手洗付便器を転用しています。
リモコンもタオル掛も紙巻器も便器と一緒に3階へ引越し。

既存利用のモノたちが、新たな場所に自然に馴染んで、不思議な感じです。


そして2階は、新しいタンクレスの便器になりました。








もともとこの住宅に取付けられていた、
でも今の住宅業界ではなかなか出会えないスリムでシンプルなサッシ。
ただ、暑さ寒さや商店街の音が気になる・・・ということで
内側にツインカーボの建具を追加しました。

監督さんがとてもがんばってくれまして・・・
障子とはまた違った、ほどよい光の入り具合がなんともよいのです。








鉄骨柱の間の隙間を利用したもともとからある造付収納。
透明ガラス戸と化粧紙が貼られたガラス戸を互い違いにはめてみたら、
手前にある、既存の障子に丁番を取り付けて作った衝立とともに、
これがまた良い感じ・・・

まさに、和みの空間です。






つづく。













 
リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーション−鋭意仕上げ中!

 

 

 

 





照明などが取付けられはじめた、完成間近の現場。

大工さんの作業は終了し、
吹抜け部分はトップライトの電動ブラインド取付の足場撤去を待つばかり。

以前の部屋が思い出せないくらい、
のび〜〜〜ができるおおらかな空間です!











吹抜を上がった3階奥は、うってかわって籠もり感のある落ち着く場所に。。。

かつて階段脇のデッドスペースに造り付けられた収納まわりは
新たなラワンの床やサッシ枠の木とうまく馴染んで
その籠れる雰囲気に一役買っています。











以前のお住まいでは、小割りにされた部屋がいくつかあったにもかかわらず
過ごす場所が一年を通して同じだったり、
結局使っていないスペースもあったり・・・。

なので今回は、静と動を意識して空間や素材にメリハリをつけ、
それぞれの居場所をつくることを心がけています。



いよいよ完成が楽しみです!







 

 

 

 

 

リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
高円寺のリノベーション−階段と建具





待ちに待った、吹抜の階段が出現!!!
無垢材フローリングに合わせた、ナラ集成材の質感ある階段です。



今回の計画では、既存の床を一部抜いて吹抜をつくり
そこに階段を配置するのですが、
計画当初は既存鉄骨階段の移設転用を考えていました。

ですが、実際に階段周りを解体してみたところ
思いの他躯体に強固に取付けられていて、これを再利用可能なかたちで取り外すことに
合理性を見出せなかったため転用は中止・・・
木製の階段を新たに取付けることになりました。


既存ありきの階高のなか、ある程度のカタチが出てから採寸して階段割付の図面作成、
からの木材加工の発注。でした。
でも実際のところ誤差があり、大工さんが現場に合わせ調整してくれたそう。






断熱補強を行った関係で窓のW寸法が若干変わったので、
そのサイズ確認のために既存利用の障子を嵌め込んでみたのですが、
階段との相性はバッチリ!

障子・・・昔から慣れ親しんだものですが、
あらためてやわらかい光が内部の空気まで変えてしまうくらい心地よい・・・
と感じました。



階段手摺も当初考えていた高さよりももっと高くした方がよいのでは・・・?
と大工さんの提案で糸を張ってくれていました。
たしかに・・・高くしたほうがさらに安定感がある。

いつも安全の確保をしつつ、空間に与える圧迫感をなくす・・・
というなか、微妙な寸法を決めていますが、
しかし、その寸法そのまま進めるのでなく
大工さんご自身の経験や感覚をざっくばらんに話してくれるので
ほんとうにありがたい!
最終的にお施主さんのためになります。










そして木完間近、建具屋さんも定例に合わせ、来てくれました。

今回は既存建具の転用がほとんどなので、うまく納まるか確認。
大工さんの細かい気配りにより、ばっちりのようです。

監督さんに大工さん、建具屋さん、
お互いをほめ合い(!?)ながら・・・安定感あるチームプレー。



これからバタバタと仕上げ作業に・・・
あと2週間位、よろしくお願いします。








 
リノベーション ・ 店舗付住宅 ・ 高円寺 | text by サノトモミ
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