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幡ヶ谷の三世帯住宅ー再会

  





前回の訪問から2年3ヶ月振り、久しぶりに訪れました。

こちらも、10/12に放映された

周囲が建て込んだ都心の住環境の中、
開放性を得るための工夫として採用した『中庭』をフィーチャーです。










ほぼ同じ間取りの三世帯を縦積みした計画ながら、
各住戸ごと、それぞれのお好みに合わせた全く異なる色彩・素材感のインテリア。

一体どんな感じでお住まいだろう?とドキドキでしたが、
各世帯がそれぞれのインテリアに応じて全くスタイルの異なる家具や照明を設えていて、
とっても良い感じ、なかなか快適そうで安心しました。

カメラマン・ディレクターさんが撮影を行う間、
ご家族としばし歓談、帰り際にはお土産まで頂いてしまいました!




















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人通りの多い商店街に面し、三方を隣家に取り囲まれた約21坪の敷地。

プライバシー確保と採光・通風を両立する中庭型プラン。
三世帯が、中庭を介してそれぞれ気配を感じられる住宅。

基本的には各階同じ平面構成ながら、
造作の色・素材の組み合わせの変化により、
それぞれ異なる個性・雰囲気のインテリアを実現しました。

狭小スペースの中、
親密なスケール感による居心地良さと
表通りからは想像出来ない開放性が感じられる住宅です。

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ブログはコチラ
竣工写真はコチラ

是非ご覧下さい。










三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅−VOID








世の中にある様々な造形芸術(的なもろもろ)と比較して
建築のユニークな点の一つは、
空間(=床・壁・天井などの『物質』に囲まれた、残余としての『空隙』)
を取り扱うことだと思います。


つまり、建築以外であれば、
質感・カタチなどが、表現されたモノの豊かさに直接結びつく傾向が強いのに対して、
建築の場合は、
囲い取られた「空間」の『あり方』にもその豊かさが左右される・・・
というよりもむしろ、その『あり方』こそが重要である・・・
そういう、ある意味間接的な点がとても面白く、奥が深い世界だと思っています。


例えば、分かり易い例で言えば、「吹抜」の空間。
そこで得られる感覚は様々ですが、
あえて「床」を設けないことにより獲得する豊かさ。











今回は、狭小敷地の中、あえて
光・風を取りこむための設えとして中庭を設けたのですが、
日々の生活において安らぎを得るための
『芯』のようなものにもなったのではないかと思います。





竣工写真はこちら!!!








三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅−顔

 




『顔』って言うと大袈裟ですが、
玄関まわりには少なからずこだわりたくなるもの。

ただ、今回は三世帯住宅ですから、共用の建物入口はシンプルな真っ黒の扉としました。





で、こちらは階段下を利用した外用収納の扉。

建物入口には全く同じデザインの2枚の扉が左右対称で並んでいて、
実はその片方は、もう一方の共用玄関のダミー!!!
・・・ちょっとした遊び心です。













真っ黒の共用玄関を開けると、
各階それぞれ、内部と同じフローリングが貼られたドア。
インテリアの個性が階段室にはみ出してくる感じを狙っています。









外構工事が終了し、無事に外観写真の撮影が終了。
お施主さんの生活が落ち着いた頃、
改めて内部の写真を撮影に伺うのを楽しみにしています!






三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅−インナールーム・アウタールーム

 




中庭まわりにも、木板が張られ・・・



共用の階段にも塗装が施され・・・
外構工事が一部残るものの、工事はほぼ完了です。




1階、親世帯住居のダイニングコーナー。

3階建の1階という、採光上は不利な条件を補うべく、
木の素材感が視覚的にも伝わってくる30ミリ厚の杉の無垢材フローリング。
ダイニングテーブルと畳ベンチ、キッチンの腰壁とカウンターはシナ合板、
やさしい雰囲気のインテリアです。





2階・娘さん世帯の住居。
お施主さんの繊細なセンスが反映されたお住まい。
部屋の明るさ確保の意味でもホワイトオイルのフローリングが効果を発揮しています。





3階・息子さん世帯。
日照条件は全く問題がないので、こちらはダークなフローリングで、重心が低い空間に。
ただ、シックになり過ぎないようにキッチン腰壁はグレーに塗りつぶし、活発な感じに。
素材感とグラフィカルな感じのバランスを意識しました。







各階でいろいろと試行錯誤しましたが、やはり見逃せないのが『中庭』の効果・・・
それぞれのインテリアに息を吹き込んでいます。
窓を少し開けただけで風がすごく通り抜けるし、予想以上に光が差し込むし、
プライベートの部分で自然が近い感じは、思った以上の気持ちよさ。

狭小の敷地の中、あえて思い切ってご提案した甲斐アリ、です。




三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅−現場着々

 



通常は工場で組み立てた後、現場に搬入することが多い鉄骨螺旋階段。
今回は、工事の段取り上、躯体上棟後に据付となりました。

階段室が完全に塞がれてしまっている状況の為、
支柱・ささら・踏み板などのパーツを階段室内で一つずつ組み立てて現場溶接。
溶接箇所の余盛部分は全てサンダーで削り落とすという、なかなかしびれる作業・・・







製作精度の点で、個人的にはとても心配していたのですが、
出来上がってみれば、そんな苦労を感じさせない仕上がり。
毎度のことながら、職人さんには頭が上がりません。








内部では、造作家具の据付や塗装などの内装工事が着々と進行中。

基本的には繰り返しである各階プラン。
造作の色や素材をある程度限定しながらも、
それらの組み合わせを各階で少しずつ変えることによって、
それぞれが個性的で雰囲気の異なるインテリアにしたいと考えました。

完成が今からとても待ち遠しいです。






三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅−光・外・奥行き・近さ

 


現場は今日も、休日返上で鋭意作業中。






仮設足場のすきま、三世帯共有の玄関階段室の天窓と明り取り窓から見上げる空。




各階住戸の玄関扉を開けると、まず目に入ってくる中庭の光。




身体がすぽっとはまり込む感じをイメージしたダイニングのコーナー。
平面寸法に対して若干高めに設定した天井高さを、
この部分だけちょっと和らげて親密な寸法を作り出す高窓。




人通りの多い商店街に面した敷地。
狭小のスペースの中、それぞれのシーンに
居心地の良い親密さと表通りからは予想できない開放性を実現したい・・・


少しずつカタチになっていく現場を
おっかなびっくりしながら楽しんでいます。



三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅−屋上生活のススメ

 




確認検査機関の中間検査も無事にパスした現場。
着々と工事が進行しています。









中庭まわりも、これからアルミサッシが取付けられるところ。











今回の住宅で、密かに楽しみにしているのが屋上。

設えとしてはFRP防水・保護タイル敷きというシンプルなものですが、何よりも、
塔屋越しに新宿副都心が見渡せるという、なかなかの眺望。。。


地上からちょっと離れているだけなんですが、
「屋上」って、それだけで何だか「隠れ家」的。
ちょっとビールを飲んだり、わいわいバーベキューをやったり・・・色々と楽しそうです。









三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅 - 上棟!

 







 



商店街に面しているため、重機が入れない現場・・・
バケツリレーによる手上げで現場に搬入されるプレカット材。






 






 
総勢10名の職人さんの頑張りにより、無事上棟。
早速お施主さんと棟梁が建物四隅をお清め。






上棟式の後は、お施主さまよりお食事会に招待していただきました。

親世帯・お父様の熱い思いもお聞きすることができ、
竣工に向けて、気持ちを新たにしました。








三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by ナナシマ
幡ヶ谷の三世帯住宅 - 工事はじまりました

 



三方建物に囲まれた敷地。


 



ここに、駐車場

そして

ご両親の住まい
娘さんご家族の住まい
息子さんご家族の住まい

と、三世帯のための住宅が建てられます。











現在、そして将来の周辺環境を考慮し
中庭型のプランとしました。

丸穴は中庭の植木用。

各階で三世帯に分かれていますが
中庭を介して、なんとなくそれぞれの気配を感じられる
空間になっています。











キッチンや洗面、ユニットバスなどの配管は
土間コンを打つ前に配置しておきます。













コストの兼ね合いもあり
三世帯とも内部プランはほぼ同じですが
床材や壁色は、それぞれの世帯の好みに合わせて。。。








三世帯住宅 ・ 幡ヶ谷 | text by サノトモミ
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