アトリエハコブログ

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    このたび(株)大倉さんからご依頼を頂き、世田谷に建売住宅の提案をしました。
    
    これまで、敷地・周辺環境やお施主さまとの対話のなかから
    その場・人ならではの建物をつくるというのをテーマに設計をやってきましたが、
    今回は新たなチャレンジができると思い積極的にお引き受けしました。


    


    もう数年前になりますが事務所設立当初、
    「多孔質の箱」というコンセプトで住宅コンペに応募したことがあります。
    そのままでは固い箱である建物に内外の要求・状況などに応じて自由に穴を開け、
    建物の内と外がさまざまなレベルで繊細に連絡・関係しあうような
    柔らかい存在として建物を作ろうというコンセプトでした。
    それ以後今日に至るまでその延長で住宅を考えてきたように思います。

    ところが、今回の敷地は今後全8戸の建売住宅地として開発されますが、
    現在は更地で向こう三軒両隣の一切が未定。
    繊細な箱を考えようにも、外側には全く設計の手掛りがありません。






    光・風・熱などを採り入れるための開放性とプライバシーの両立。
    周囲との関係に頼らずに、これを自立したカタチでいかに実現するか・・・

    この課題に対し、今回我々は、
    ひとつの大きな孔により箱の閉鎖性が破られた[ ]状の空間を提案しました。
    [ ]状の空間は、3方向は囲われていて中央の孔に対しては開放的。
    開放性と親密感の両方の空間性をあわせもっています。
    中央の孔は一般的な窓のスケールを超えた大きさで外部環境に開放され、
    インテリアの快適さが確保されます。


 




    この孔は建物を上下左右に貫通していて、
    建物の前面からはこの孔を通して反対側が、
    竹を植えられた1階の坪庭からは空が見えます。

    各部屋はこの孔に対して全面的に開いていて、
    近隣の目を気にせずに、柔らかい間接光と気持ちよい風を感じることができます。
    また、孔が吹き抜けを形成し、階段が配置され自由で活動的な空間となります。






    今後、向こう三軒両隣が明らかになった時点で、
    孔以外の窓を調整することにより、とても快適な住宅ができそうです。
    また、孔の両側の部屋はそれぞれ位置・階を入れ替え可能なので、
    さまざまなお施主さまのニーズに対応できると考えています。


    年が明けると、この建売住宅地のうち1戸モデルハウスが建設され、
    その中に建売住宅地全体の模型と一緒に我々の提案の模型が展示される予定です。    
    今からとても楽しみです。
    

住宅 ・ 北烏山 | text by ナナシマ
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